最近はSNSやメール、チャットなど、顔を見なくても会わなくても会っている気分になったり、いつも誰かと話している気分になったりします。
久しぶりに会った方も、SNSいつも見てるから久しぶりに感じないね。
元気にしてる?と聞かなくても元気そうなのは知ってるよ。
といった感じで、話をしなくてもいい環境が出来上がっています。
むしろ、実際に合うと話せなくなるけど、ネット上なら話せるという方もTVで取り上げられていました。
いつでも連絡が取れるようになりとても便利になったのはありがたいこと。
こんな時代だからこそ人間関係の悩みや自分の悩みができた時、どう相手に伝えたり、相手の気持ちをどんな風に感じ取ってあげることができるのか。
例えば仕事でとても悩んでいる同僚がいるとする。
上司に怒られ元気がない。
実際に影で泣いていたという話も聞いた。
そんな時、何て声を掛けたらいいのか。
文章にしたら納得いくまで消して書いて、これなら大丈夫かもしれないという文章を送ることができるかもしれない。
今その場で、何て声を掛けたらいいのか。
とっさに出た言葉で余計傷付きはしないか。
不安になることがある。
私はそんな時こそのタッチング、触れることだと思う。
男性が女性に行うとセクハラとかになってしまうことがあるのでもちろん常識の範囲内でですよ。
言葉はなくても、背中をさする。
よく看護師って手を握ったりなでたり、さすったりします。
でもね、これって結構難しいんですよ。
セラピストになって、人に触ることが緊張してしまうという方がいることを知って、看護師は比較的人に触れることが多い職業なので抵抗がない。
ただ、皆看護師だって初めてはあるので、慣れてくればできるようになるはず。
だからコミュニケーションツールとしてハンドトリートメントがとてもおすすめ。
黙ってハンドトリートメントするだけで相手が話してくれることがたくさん出てきます。
初めて会った人なのに、お子様の話や旦那様の話、お孫さんの写真を見せてくれた方もいます。
悩みを打ち明けてくれたり、なかなか普通に話していると聞けないことを相手がスーッと話してくれる。
その時にちょっとでいいから何かいい香りがあると本当に素敵だと思います。
ハンドトリートメントでどうして話してくれるのか。
実はこの触れる行為。
人の体って本当に不思議で、触れられたことでオキシトシンというホルモンが出てくるんです。
オキシトシンとは幸せホルモンと言われていて、安心感、リラックス、多幸感をもたらしてくれます。
これが手当てです。
この手当が、つらい時や悲しい時、心が疲れているときにとっても救いになるんです。
だからもし、悩んでいる方がいたら、ハンドトリートメントしてあげてみてください。難しくはない。手のひらもみもみするだけでも気持ちいから。